働き方の多様性(Workstyle Diversity)
働き方(拘束のあり方)に多様性を持たせること。
概要
働き方とは:
拘束のあり方のこと
たとえば「平日は9:00~17:30が定時間、フル出社せよ」は働き方の一つ
働き方の多様性とは:
レベルがある:
lv0: 働き方が単一
lv1: 働き方がn通りあるが、選択制
lv2: 働き方がn通りあり、(限度はあるが)各自で必要に応じてつくれる
働き方の因子:
時間
1. 業務可能時間
国内の先進的な企業ではおそらく深夜帯を回避した「5:00~22:00」のはず
2. コアタイムとフレキシブルタイムの配分
連絡が取れて拘束を受け入れられる時間帯がコアタイム、それ以外の業務中だが自由に過ごせる時間帯がフレキシブルタイム
業務中だがコミュニケーションを行う義務がない時間帯(たとえばチャットや電話に反応しなくてもいい)のこと
造語ですsta.icon
4. フレックスタイム
あくまで制度上の話であり、実際はコアタイム次第で事実上制限が入る
また契約の話になるが、裁量労働制もある
5. 勤務時間ノルマ
月150時間以上勤務しなければならない、といった取り決めのこと
法律(労働基準法)では実はこのようなノルマはありません。単に文化的に1日7~8時間 * 週5日が標準となっているだけです。この週35~40時間労働を崩せるかどうかは、働き方の多様性を推し量る目安ですsta.icon
拘束
1. モード
出社 or リモートのバランス。フル出社、フルリモート、ハイブリッド
また「今週はフル出社だが普段はフルリモート」などモードを使い分けできる=働き方の多様性が高い。逆に使い分けができず、全社的あるいはその現場によって事実上決められてしまう場合は多様性が低い
2. リモートの場合、自宅やサテライトオフィス以外を許すかどうか
たとえばカフェでの仕事を許すかどうか。コンプラが強い場合は「許さない」場合がある
3. 拘束時間帯の割合
拘束時間帯とは会議その他イベントなど時間と場所、あるいは少なくとも時間(リモート会議など)が拘束される時間帯のこと Daily RateとWeekly Rateを見る
デイリーは一日単位。大体の平均で良い。たとえば1日8時間で、拘束時間帯が4時間あるなら50%、逆に1時間しかないなら12.5%
ウィークリーは週単位。大体の平均で良い。たとえば週40時間で、拘束時間帯が26時間あるなら65%、逆に3時間しかないなら7.5%
働き方が多様であることの目安の一つは、50%以上の社員と一桁台の社員とが同じチームやプロジェクト内で共存していることです。あるいは管理職以上の待遇の社員において、50%未満の社員がそれなりにいる(たとえば3人に1人くらいはいる)ことですsta.icon
このような拘束時間帯の割合をバインドレート(Bind Rate)と呼びます。社員ごとにデイリー(DBR)とウィークリー(WBR)があるわけです。もちろんプロジェクトや所属ごとの値を出すこともできます。バインドレートを計測・可視化することにより、拘束時間帯面での多様性を広げやすくなりますsta.icon 造語ですsta.icon
スラックとは業務時間中の余裕のこと。時間的にも精神的にも認知的にも余裕があって、のびのびと自由に行動できる時間帯
これも拘束時間帯と同様、デイリーとウィークリーのレートを見る
働き方が多様であることの目安の一つは、スラックレートが50%以上の社員が堂々と存在できることです。堂々というのは、同じチームやプロジェクトもしくは所属にいる(共存)ことと、その過ごし方でも評価されている(たとえば昇進や昇給している)ことの二点ですsta.icon
イメージがつきにくい方は、📖Remotismの役割分担章、メタワーカーをご覧ください。要するに「業務時間のすべてを手足を泥臭く動かす人材」だけがすべてではないということです。それはリジッド(Rigid)と名付けたとおり、多様性がないのです 造語ですsta.icon
参考
少し古いです。またとっ散らかっていますsta.icon